“みんな違って、みんないい”持ち味を引き出す支援体制
団塊の世代がすべて後期高齢者となる2025年を前に、国は人生100年時代に向けて、予防・健康づくりを推進しています。特に重症化予防への取り組みは看護職が最も得意とするものです。確かな看護スキルと「生活の質」の視点を持って個別性に応じた支援ができる看護職…その専門性は多様な場での活躍を期待されています。
国が目指す、住民すべてが参画しつながる“地域共生社会”の実現には、人の生涯にわたり、生活と保健・医療・福祉をつなぐ看護、“暮らしの場”での看護機能の強化が不可欠です。 看護の将来ビジョン『いのち・暮らし・尊厳をまもり支える看護』では、看護の資格は社会全体の財産としています。
当看護部は、地域における急性期病院看護部門として、“地域生活へ戻るための支援”の視点を強化しながら、今後も組織・地域の財産である看護職を「みんなで育てる・みんなが育つ」の教育姿勢で、個々の持ち味を引き出し“人材を人財へ”と育んでいく支援体制です。
看護の役割を「生活を整えて、患者の自然治癒力の発動を助けること」としたナイチンゲール生誕200年の2020年は、コロナ禍の「新しい」日常の中で、医療・看護の本質と真剣に向き合うこととなりました。2040、2050年という次の局面に向けて、看護の「つなぐ」「支える」機能を十分発揮していけるよう、これからも地域の皆様との“顔の見える関係”で、共に考え取り組んでいきたいと考えています。
常日頃から政策医療・患者の視点に立った看護の展開において、忌憚ないご意見をいたたけることに感謝いたしております。今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。