不整脈は頻脈性不整脈と徐脈性不整脈があり、脈が乱れることで、動機や息切れ、ふらつきや眩暈(失神)などの症状が出現します。
頻脈性不整脈に対しては薬物療法では完治できないことから、現在は根治療法として高周波カテーテルアブレーション治療(鼠径の血管から心臓内にカテーテルを通し、心臓をほぼ傷つけることなく内側から病変のみを熱焼灼で治療する方法)が広く行われております。当院では最新のCARTO3三次元マッピングシステムを用いて、安全かつ正確、低侵襲・低被曝なカテーテルアブレーションを目指して日々治療を行なっております。治療対象は心房細動や心房粗動、発作性上室頻拍、心室期外収縮、心室頻拍を含めた全ての頻脈性不整脈であり、特に脳梗塞や心不全等多くの疾患の原因となる心房細動に対しては、再発なし・合併症ゼロを目標に加療を行っており、合併症が少ないとされる冷凍バルーンアブレーションを導入している他、現在世界で主流となっているパルスフィールドアブレーションも導入しております。
なおカテーテル治療に止まる事なく、背景疾患の治療・再発予防に向けた生活指導・改善にも力を入れており、患者様・開業医の先生方のご要望に沿った診療ができるよう多職種による不整脈医療チームでサポートを行なっております。
また徐脈性不整脈(洞不全症候群、房室ブロック)に対しては通常のMRI対応ペースメーカーに加えて、リード線や別植え込みの電池を必要とせず、合併症が少なく傷の残らないリードレスペースメーカーの植え込みも積極的に行なっております。また従来のペースメーカーより心負荷の少ない刺激伝導系ペーシングも開始しました。
頻度の少ない発作・失神に対しても、一週間以上の長時間ホルター心電図や、必要に応じて最新式の超小型植え込み式心電計等で診断可能です。不整脈に関するお困り、動悸、ふらつき、めまい等の症状があれば、ご相談や即日の救急対応も致しますので、いつでもご連絡ください。
不整脈外来(水曜日)のほか、診断や治療にお困りの場合はいつでもお気軽にご相談ください。