福岡市民病院

院長ごあいさつ

ごあいさつ

院長ごあいさつ

2023年4月1日に病院長を拝命致しました堀内孝彦と申します。どうかよろしくお願い申し上げます。皆さまには日頃より福岡市民病院へのご理解とご支援を賜り、誠に有難うございます。

 福岡市民病院の歴史は1928年に設立された市立松原病院までさかのぼることができます。そして現在に至るまで90年余りの長きにわたり、地域の皆様方や行政に支えられ、少しずつ診療体制を拡充し、時代のニーズに適応できる病院へと発展してまいりました。今までご支援いただいた市民、行政、医師会の皆様方に心よりお礼を申し上げます。桑野博行前病院長の強力な指導力のもとに着実に発展をとげた当院を、福岡市民の皆様方により一層お役に立てるように育てる使命と責任を痛感します。

 福岡市民病院の理念には、「こころをつくした質の高い医療を通じてすべての人の尊厳を守ります」と掲げられています。この理念を実現するためには、患者さん一人一人に寄り添い、患者さんが抱えるさまざまな問題を解決するために真摯に努めることが必要です。当院のさまざまな部門が連携し、その高度な知識、経験、技術を結集して、質の高いそして満足していただける医療をお届けします。

 当院では福岡県の医療政策に基づいて、「がん」、「脳卒中」、「心血管疾患」、「糖尿病」の4疾患に対する高度専門医療の提供に努めるとともに、地域の特性により患者が多い「肝炎、肝硬変、肝がん」、ならびに「腎臓疾患」「脊椎疾患」に対する高度で専門的な診療を行っています。新型コロナウイルス感染症に対して当院は「第二種感染症指定医療機関」として感染症内科のみならずすべての診療科の医師、メディカルスタッフが協力し、医療人の矜持をもって一丸となって対処されたことを誇りに思います。幸い、新型コロナウイルスは2023年5月には感染法上の位置づけが「2類相当」から「5類」に引き下げられます。しかしまだ油断はできません。新型コロナが猛威を振るったこの3年間、私は日本リウマチ学会の副理事長として新型コロナウイルス対策本部を率いておりました。この経験を生かし、アジア太平洋に開かれた国際都市である福岡市にとって、当院が新興感染症への備えの要であることを肝に銘じて、緊張感をもって活動してまいります。また福岡市立病院機構のもう一つの病院「福岡市立こども病院」との連携、協力も進めたいと思います。とくに成人に達した小児慢性疾患患者さんの成人科への「移行期医療」が円滑に進むシームレスな協力体制を整えてまいります。

 当院は福岡市立病院機構の一翼を担う病院として、公的病院の役割と責任を自覚しながら、地域に根づいた医療を迅速かつ的確に提供してまいる所存です。市民の皆様方、地域医療機関の皆様方にこれからも一層信頼され必要とされる病院を目指して精進してまいります。どうか温かく見守っていただき、そして忌憚のないご指導、ご意見を頂戴できれば有難く存じます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

院長の写真

【院長略歴】

  • 1982年3月 九州大学医学部卒業
  • 1982年4月 九州大学第一内科入局
  • 1984年4月 国立がんセンター研究所研究員
  • 1987年2月 米国アラバマ大学内科学フェロー
  • 1989年5月 愛媛大学医学部第一内科助手
  • 1994年6月 九州大学医学部第一内科助手
  • 2003年10月 九州大学病院第一内科講師
  • 2008年4月 九州大学大学院病態修復内科学分野准教授
  • 2013年6月 九州大学病院別府病院内科教授
  • 2016年4月 同病院院長
  • 2023年4月 福岡市民病院院長・福岡市立病院機構副理事長
  • 2024年4月 福岡市立病院機構理事長

【社会的活動】

  • NPO法人遺伝性血管性浮腫情報センター理事長
  • 一般社団法人遺伝性血管性浮腫診断コンソーシアム代表理事

【専門医・認定医】

  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本リウマチ学会指導医
  • 日本リウマチ学会専門医
  • 日本温泉気候物理医学会理事長
  • 日本補体学会副理事長
  • 地方独立行政法人 福岡市立病院機構 福岡市立こども病院
  • FCHO 地方独立行政法人 福岡市立病院機構 Fukuoka City Hospital Organization
  • MAGAZINE 広報誌 季刊誌FCH
  • (財)日本医療機能評価機構病院機能評価認定病院