消化管外科
- 診療内容
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消化管センターとして、消化管内科と共に消化器疾患の治療を行っています。 食道癌, 胃癌, 大腸癌に対しては、手術, 化学療法, 放射線療法(他院と連携)を組み合わせた集学的治療によって、各症例に対して最適な治療法を提案しています。 化学療法は、外科・内科・薬剤部・がん専門看護師・栄養士によるカンファレンスを毎週行い、個々の症例に対する治療戦略を検討しています。
根治性・安全性・低侵襲性の追及
当科の方針・目標として、根治性はもちろんのこと、安全性と低侵襲性を追及します。
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食道胃接合部癌
近年増加傾向にある食道胃接合部癌に対する手術は、術後の逆流症状のコントロールが重要な課題です。当科では逆流の起こりにくい術式として、まず“観音開き法(Double flap 法)”による再建を導入し、現在は“Single flap 法”で再建を行っています。
術後 6ヶ月時点の内視鏡検査にて逆流性食道炎を認めず、良好な成績が得られています。
Single flap法のための残胃操作下部食道噴門側胃切除術
Single flap法再建
術後6ヶ月 内視鏡所見 -
胃癌, 大腸癌
開腹術・腹腔鏡手術という術式の違いに関わらず、原発巣の完全切除と徹底したリンパ節郭清が根治性を追求するうえで最も重要と考えています。同時に神経・血管を可及的に温存し、可能な限り臓器機能を温存するよう努めています。
左肝動脈が左胃動脈から分枝する症例に対する郭清
腹腔動脈周囲リンパ節転移症例に対する徹底郭清
左結腸動脈、上直腸動脈を温存した郭清
大動脈周囲リンパ節転移症例に対する徹底郭清
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良性疾患
急性虫垂炎や鼠径ヘルニアに対しては、そのほとんどを腹腔鏡手術で行っています。
正中弓状靭帯圧迫症候群(腹腔動脈起始部圧迫症候群)や、13cm大の巨大食道脂肪腫といった大変希少な症例に対する手術も鏡視下で行い、学会報告しています。
(日本消化器外科学会、日本食道学会)腹腔鏡下正中弓状靱帯切除術
胸腔鏡下食道脂肪腫核出術
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- 医師紹介
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医師紹介
名前 東 秀史(副院長) 出身教室 九州大学医学部第二外科 専門医・認定医 日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医、
日本消化器病学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、
日本肝胆膵外科学会評議員、九州大学医学部臨床教授専門分野 消化器外科、肝胆膵外科
モットー 常にチームワークで行う安心・安全な医療を心掛けています
名前 山本 学(診療統括部長) 出身教室 九州大学消化器総合外科(第二外科) 専門医・認定医 日本外科学会専門医・指導医、日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医、日本臨床腫瘍学会専門医・指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医、日本食道学会食道外科専門医
日本消化管学会胃腸科認定医、日本がん治療認定医専門分野 消化器外科
モットー 病む人の気持ちを大事にして、一人一人を大切に診療を行います。
診療内容についてのお問い合せ先
福岡市民病院 外科 TEL:092-632-1111(代表)