福岡市民病院

感染症内科

診療内容

感染症内科は2015年に開設され、2020年度より主に3人体制で診療を行なっております。主な業務内容は、感染症診療、院内感染対策(Infection Control)、第二種感染症指定医療機関としての職務です。

具体的な活動内容

まず院内の感染症診療についてご紹介します。院内では自科での診療だけでなく、各科からのコンサルテーションや血液培養陽性症例、広域抗菌薬使用症例の回診も行っております。日々の感染症内科医の主な活動内容を図に示しております。コンサルト症例は特に呼吸器感染症、腹腔内感染症、不明熱の相談が多い傾向です。また適切な感染症診療に欠かせない培養検査についても随時呼びかけを行い、届出抗生剤使用前の培養採取率は100%近くになりつつあります。これは広域抗菌薬の使用からの速やかなde-escalation(より適切と考えられる狭域抗菌薬への変更)へ寄与しております。また血液培養陽性症例はもとより、各種培養検査を提出された症例についても平日は毎朝チェックし、適宜検査技師と連携を取りながら、経過がおもわしくない症例にはこちらから主科の先生方へご相談させていただき並診することも多い状態です。
感染症内科は単独の診療科でもありますが、他診療科とも協力してこのような疾患群の診療支援を行っています。今後も院内の関連する患者さん全ての予後改善に努めていきます。

感染症内科医の1日

感染症内科医の1日グラフ

感染症内科医の1日イメージ1

感染症内科医の1日イメージ2

また2019年度から流行が始まった新型コロナ感染症に対しては、第二種感染症指定医療機関として、院内や地域に対して感染対策などの啓蒙活動を行い、疑い症例や陽性者の診療に対応しています。また院内の多職種で立ち上げたコロナ対策本部において、様々な問題への対応策を講じ、各種取り決めを行いながら、院内における新型コロナ感染症発生時には可及的に早期対応し、その後の感染拡大防止に努めています。

今後の取り組み

withコロナが世界的な流れとなり、日本でも新型コロナ感染症の流行前の生活に少しずつ戻りつつあります。現段階では新型コロナ感染症を世界から完全になくすことは難しく、人の移動とともに今後も流行を繰り返すことが考えられます。一方、新型コロナ感染症以外にも注意が必要な感染症は様々あり、今後も各種感染症の発生動向に注意しながら、対策を取っていきたいと思います。2022年4月より始動した感染対策情報発信センター(ICIC)より、そういった様々な感染症について、地域への情報発信、啓蒙活動を行っていきます。また、世界的な問題となっている薬剤耐性菌に対しては、ASTとして抗菌薬適正使用の推進を図ります。
第二種感染症指定医療機関としての役割を果たすべく、スタッフと一致団結し、院内のみならず地域の感染症診療にも貢献できるよう、日々励んでまいりたいと思います。

医師紹介

医師紹介

名前 原田 由紀子(感染症内科科長代理)
出身教室 九州大学医学部病態修復内科学
専門医・認定医

日本内科学会総合内科専門医・認定医、日本感染症学会専門医・指導医、
日本化学療法学会指導医・認定医、インフェクションコントロールドクター(ICD)、
日本渡航医学会認定医

専門分野

感染症

モットー

コミュニケーションを大切にしながら、誠心誠意努めてまいります。

名前 後藤 健志
出身教室 九州大学医学部第一内科
専門医・認定医

内科専門医

専門分野

感染症

モットー

患者さんに寄り添った医療

名前 芳野 秀治
出身教室 九州大学医学部第一内科
専門分野

感染症

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