腎臓内科
- 診療内容
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腎臓内科
当院の腎臓内科は平成24年に開設されました。現在腎臓内科専門医2名により診療を行っています。当科では尿蛋白や血尿など検尿異常のある患者さんへの検査・治療から、慢性腎臓病および急性腎障害の患者さんの治療、進行した腎不全の患者さんに対する血液透析療法・腹膜透析療法など、腎疾患患者さんに対する幅広い診療を行っていきます。
外来・入院部門
検診などで蛋白尿や血尿を指摘され受診された患者さんに対しては、当院にて再度腎疾患評価を行います。必要に応じて入院の上腎生検による組織診断を行い、組織診断の結果に基づき治療方針を決定します。腎炎と診断され、腎炎進行阻止のために免疫抑制療法(ステロイドなど)が必要と判断した患者さんには、必要性と副作用につき十分な説明をおこなった上免疫抑制療法を行います。免疫抑制療法が開始となった患者さんは退院後も当院へ通院していただきます。検尿異常があっても腎炎と診断されなかった患者さん、免疫抑制療法が現段階では不要と判断された患者さんはかかりつけの先生に経過観察していただくこともあります。
徐々に腎機能が低下する慢性腎臓病のためご紹介いただいた患者さんに対しては、外来もしくは入院にて現在の状態を把握し、慢性腎臓病の原疾患の検索、現在の病態評価、腎機能を低下させている増悪因子の検索を行います。増悪因子(腎毒性のある薬物や高齢者に対する過剰な降圧など)が存在する場合には増悪因子を取り除きます。その後医師、看護師、栄養士から状態に応じた薬物療法、食事療法、生活指導などを行い、慢性腎臓病の進展阻止を試みます。同時に慢性腎臓病患者さんで発症頻度の高い心血管病のスクリーニングを行います。心血管病の兆候がみられた患者さんは循環器科など当該科に紹介させていただきます。高血圧・糖尿病が原因の慢性腎臓病の患者さんの場合、基本的にはかかりつけの先生に腎機能も経過観察していただき、当院へは3-12ヶ月ごとに通院していただきます。
透析部門
慢性腎臓病が進行し、尿毒症の症状が出現するようになると、生命維持のために腎代替療法(透析療法・腎移植)が必要になります。当院では、最初から血液透析治療を行う方法と先に腹膜透析を行った後に血液透析に移行する方法2つのどちらかを選んでいただいています。腹膜透析で透析を開始した場合、腹膜透析開始後もそれまでと同じように尿が出続けます(血液透析から透析を開始するとほとんどの患者さんでは早期に尿が出なくなります)。腹膜透析は血液透析よりも体にやさしく、食事制限も軽度でいいという利点があります。腹膜透析の患者さんは原則として毎月1回通院していただいています。現在当院では9人の患者さんに外来腹膜透析を行っています。
血液透析療法は、週3回の外来通院が必要です。当院ではベッド数の都合もあり維持血液透析は基本的に行っていません。慢性腎臓病が進行し透析療法が必要になった患者さんは、当院にて血液透析を開始した後、患者さんご自宅近くの維持血液透析施設をご紹介しています。昨年度は26人の患者さんに対し透析療法を開始しました(図1)。腎移植を希望される患者さんには九州大学病院・福岡赤十字病院の腎移植外科をご紹介いたします。
当院にて血液透析を開始された透析患者さん、当院以外の施設で血液透析を開始された透析患者さんが当院で入院加療が必要になった際には、入院中当科にて血液透析療法を行います。血液透析ベッドは13床あり、予定入院だけでなく透析患者さんの救急搬送もお断りすることなく対応しています。
当院では年間3000件以上の血液透析を行っており(図2)、多くの透析施設からたくさんの透析患者さんをご紹介いただいています。図1)年度別透析導入患者数
図2)年度別血液透析施行数
- 医師紹介
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医師紹介
名前 池田 裕史(腎臓内科科長) 出身教室 九州大学医学部第二内科 専門医・認定医 日本内科学会認定医、日本腎臓学会専門医・指導医、
日本透析医学会専門医専門分野 腎臓内科、血液浄化
モットー ていねいな医療をこころがけています
名前 吉田 祐子 出身教室 九州大学医学部第二内科 専門医・認定医 日本内科学会認定医、日本腎臓学会専門医、日本透析医学会専門医
専門分野 腎臓内科、血液浄化
モットー 患者様に満足して頂ける医療を提供したいと思います
名前 大賀 健司 出身教室 九州大学医学部第二内科 専門医・認定医 日本内科学会日本腎臓学会日本透析医学会専門分野 腎臓内科
モットー ていねいかつ安心いただける診療を心がけます