福岡市民病院

脳神経・脳卒中センターの取組み

脳神経・脳卒中センターの取り組み

 脳神経・脳卒中センターは2003年4月に開設され、脳神経内科と脳神経外科が共同して、脳卒中を始め頭部外傷や脳腫瘍、神経難病など脳・脊髄・末梢神経疾患全般に対応しています。

2009年4月からSCU(脳卒中集中治療室)の運用を開始し、2013年に脳血管内治療を開始しています。当センターでは脳神経内科、脳神経外科、放射線科、看護部、リハビリテーション部のメンバーを交えて、週3回モーニングカンファレンスを行っています。また、患者さんを含めた多職種カンファレンスなど、多職種連携を密に行いながらチーム医療を実践しています。

 

 

一次脳卒中センターコア施設(PSCPrimary Stroke Center

 脳卒中は発症から出来るだけ早期に治療を開始することが重要となります。当センターは24時間体制で急性期脳卒中の診断・治療を行っており、2019年に日本脳卒中学会より「一次脳卒中センター」に認定されました。「一次脳卒中センター」とは地域の医療機関や救急隊からの要請に対して、24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかにrt-PA静注療法を含む診療を開始できる施設とされています。そして、2022年にはt-PA療法+血栓回収が行える「一次脳卒中センターコア施設」に認定されました。

 

SCU(脳卒中集中治療室)

SCUでは急性期脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)の患者さんに対して、多職種で構成されたチームにより専門的治療・リハビリテーションを実践しています。急な発症により患者さんやご家族が戸惑うことも多いため、思いを受け止めながら支援しています。また、脳卒中は再発にも注意が必要なため、医師による「脳卒中教室」や、動画を利用した個別指導を行っています。後方病棟の看護師とも連携を図りながら、急性期から退院後まで継続的な支援が提供できるように取り組んでいます。

 

【病床数】6床 

【医師】脳神経内科医4名、脳神経外科医4名 

【看護師】3対1看護体制(患者さん3名に対し看護師1名が常時配置)、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師、摂食嚥下認定看護師が所属

【リハビリ】専従の理学療法士1名、作業療法士・言語聴覚士は各担当制

リハビリテーション

SCU専従の理学療法士を配置しており、早い方では入院初日からリハビリテーションを開始しています。SCU内にはプラットホームや平行棒など機能訓練に必要な器具が充実しており、超急性期から専門的なリハビリテーションを提供しています。

 

脳卒中相談窓口

当院では「脳卒中相談窓口」を設置し、脳卒中に関するさまざまな相談を受け支援を行っています。

お気軽にご相談下さい。

【対象者】

入院中あるいは当院入院歴のある脳卒中患者およびそのご家族

【主な相談内容】

再発や合併症予防について、治療と仕事の両立支援について、介護保険や福祉サービスについて、自動車運転について、転院先や療養先の選択支援について など

【問い合わせ先】

患者サポート窓口(1階) TEL:092―632-1111(代表)

※平日10時~15時(休診日を除く) ※事前に予約をお願いします。相談は無料です。

 

  • 地方独立行政法人 福岡市立病院機構 福岡市立こども病院
  • FCHO 地方独立行政法人 福岡市立病院機構 Fukuoka City Hospital Organization
  • MAGAZINE 広報誌 季刊誌FCH
  • (財)日本医療機能評価機構病院機能評価認定病院